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昔の日本映画に懐かしい日本を想う
 ※ 今回は少し昔の日本映画の話をしようと思います。筆者は前に記したようにケーブルTVをよく見るのですが、とても重宝するのが「日本映画専門チャンネル」。たまに戦前の作品もあり、内容如何にかかわらず、可能な限りは観るようにしています。

 映画を観ていて感じることは、昔の日本人の所作の美しさ、言葉の美しさ。そして人懐っこさ。若者はどこまでも若者らしく、男は男らしく女は女らしい。子供はもちろん子供らしい。全体に品があり情があふれ、目を背けたくなるような場面はありません。喧嘩のシーンでさえ、どこか上品だから微笑ましくなります。

 今の日本を見ていると心が重くなります。父祖が命を賭して残してくれた日本がどんどん落ちてゆく。昔の日本を知らない日本人がしたり顔で平和を説いている。父祖の愛した日本を知らずして父祖を蔑み日本を蝕ませている。

 戦後たったの62年でこうも落ちた日本。30年前はまだ残されていた日本の美徳はもはや見る影もない。父祖の愛し守ろうとした日本はこんな日本じゃなかった。筆者は子供の頃が忘れられない。あの頃の日本はどこへ行った。

 昔の日本映画を観ると心が和むのです。筆者の記憶にある日本と確かにつながる懐かしさ。そのまなざし、その風景、その声に、懐かしい日本を見るのです。

 ひとつご紹介したい映画があります。『鴛鴦(えんおう)歌合戦』、片岡知恵蔵主演、マキノ正博監督、昭和14年作品で時代劇オペレッタ。ミュージカルと言った方がいいのか、娯楽映画です。

 昭和14年といえば、支那事変が泥沼化し目前に大東亜戦争を控えた落ち着かない時代。ノモンハン事件が起き、ヨーロッパではドイツがポーランドに侵攻、イギリスやフランスが宣戦布告し第二次世界大戦が勃発している。国内では横綱双葉山が69連勝を記録し、巷では流行歌「一杯のコーヒーから」「名月赤城山」「唐人お吉」などがヒットしていた。

 マキノ監督は、こんな時代だからこそ世の中を明るくする作品をと発表したという。ホントに楽しい映画。江戸時代を舞台に、骨董品マニアのお気楽殿様、傘張り業を細々と営む同じくマニアで万年貧乏のヒロインの父親(志村喬)。その娘と間借りしている浪人(片岡)の恋物語は、なんとも微笑ましかった。

 この映画は録画し何度も繰り返し観ました。挿入歌は和の音階が豊富なジャズ仕立て。コーラスに徹する陽気な男たち。カラフルな番傘の群舞。三度の飯より骨董好きの陽気な傘張り親父。愛娘の横恋慕を成就させようと目論む骨董マニアの殿様。やきもきする傘張り小娘の可愛い嫉妬。カネや地位にゃてんで興味なしの優しい浪人。

 何日もこの映画の挿入歌がシーンが筆者のアタマを占領していました。今もよく想い出してしまいます。これに関連してもうひとつご紹介したいのが、米映画の『愛と哀しみの旅路』(1991年公開)です。

 これは、日米戦争をはさんで弾圧された日系人の女性とアメリカ人青年の困難を乗り越えた愛の物語。あの時代、日系人だけが強制的に収容所に追いやられましたが、どんな風に描かれているか興味をひかれ観たものです。

 そのヒロインの父親が営む日本人向け映画館で、『鴛鴦歌合戦』が上映されていたのです。そこで働くアメリカ人青年がヒロインの兄が挿入歌を歌いながら楽しそうに踊るシーンがあるのです!この日本初オペレッタが海を越え、敵国でも上映されていたと思われるシーンにクギ付けとなったことは言うまでもありません。

 戦前の映画、特に戦争映画は国策映画だと思われるでしょう。その通り、国策映画であるとは思いますが、戦後の他国に屈した国策映画まがいを観るよりはよほど純粋な日本映画だと思っています。

 

 

 
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テーマ:雑記 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2007/08/22 18:31】 | 【映画・記録映像・動画】 | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント
昔の映画はいいですね。同感です。戦前の映画はまだあまり見ていないのですがご紹介の映画は是非見てみたいと思います。
今戦後の映画にはまっています。戦後の映画でも登場人物は礼儀正しくきれいな言葉遣いで男は男らしく女は女らしくそして所作が非常に美しいです。今のような電化製品も調度もなくいかにも貧しげだけれど人は皆親切でおおらかで輝いていたように思います。時代劇もいいものがありますね。
日本映画が衰退する前の昭和40年代前半以前のものを今好んでみています。

【2007/09/06 01:47】 URL | さくらこ #-[ 編集]
さくらこ様

>輝いていた
そうそう、それが言いたかったのです。(笑)
私も戦後映画は40年代前半のものにドーパミンが・・(笑)
あの時代までは価値観が普通に精神的なところにあったように思います。「儲かる」なんて言葉は下品で口にするのも恥ずかしく、「お互い様」で普通に助け合っていましたよね。

最近のものにもちらほらいい作品を見かけますが、時代劇がちょっと・・・。時代劇風現代劇になり下がってしまっていて、ちゃらちゃらとしまりがなく単なるパロディーというか。もう無理なのかなぁ。歌舞伎だけは頑張って欲しいなぁ。
【2007/09/06 11:50】 URL | 娑婆妥場 #3.a9MHK6[ 編集]
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日本の近現代史の中から、主に感動エピソードを拾い集めてみたい。ゆっくりゆっくりですが。個人的には備忘録(メモ)のつもりです。

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この道を、どんな日本人が歩いていたんだろうと、ついつい想いを巡らせてしまう今日この頃です。
いろんな感動エピソードに出会ったけれど、記憶力が悪く片っ端から薄れてしまうので、思い切ってブログに挑戦することにしましたとさ。

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